上白糖とグラニュー糖ってどっちも砂糖だよね？
どう違うんだろう？
もともとの原料は同じなんだけど、製造方法がちょっと違うんだ。
ここでは、上白糖とグラニュー糖の違いについてまとめていきます。
素材のことを知って、美味しいお菓子づくりを目指しましょう！
砂糖の製造法とそれぞれの特徴
砂糖ってそもそも何からできるんだっけ？
砂糖は、サトウキビやテンサイなどの植物から抽出してつくられるよ。
上白糖とグラニュー糖はどこが違うんだろう？
結晶化したときの粒の大きさとか、転化糖を加えているかどうかが主な違いなんだ。
砂糖は、サトウキビなどの植物から抽出した糖液を結晶化することでつくられます。
具体的には、糖液の中に種糖（粉糖）を加えて結晶化を進めますが、このときの種糖の量や結晶化の時間によって粒の大きさは異なります。
上白糖では非常に細かい結晶を多量につくりますが、グラニュー糖では時間を掛け、やや大き目な結晶をつくります。
また、上白糖には仕上げの段階で転化糖という糖が添加されます。
転化糖とは、果糖とブドウ糖の混合物ですが、この果糖には濃厚な甘みと吸湿性があるため、上白糖はコクのある甘味としっとり感のあるという特徴を持っています。
さらに、転化糖は加熱によりメイラード反応やカラメル反応という化学反応を起こしやすいという特徴があります。
（メイラード反応とは、加熱により糖とアミノ酸などが、褐色成分や香気成分となる反応のことです。）
そのため、上白糖はしっとりさせたい和菓子や、焼き色を付けたいお菓子などに向いています。
一方で、グラニュー糖は結晶化されたあとそのまま仕上げの工程に入るため、高純度のショ糖となります。
サラサラしていて、クセのない甘みが特徴となります。
グラニュー糖はダマになりにくく、成分に安定性があり、風味にクセがないため、様々なお菓子づくりに向いています。
特にふわふわ、サクサクしたような軽い食感のお菓子に適しています。
ただし、粒が溶けにくく、残ってしまってザラザラした食感となることもあります。
クッキーなど、きめ細かいサクサクした食感が好ましい場合は、グラニュー糖を粉状にした粉砂糖を用いることも一つの手段となります。
粉砂糖ってグラニュー糖を細かくしたものなんだね～
市販の粉砂糖は湿気で固まらないようにコーンスターチが添加されているけど、自宅でグラニュー糖を砕いても粉砂糖にできるよ！
まとめ
上白糖とグラニュー糖の特徴をそれぞれまとめるとこんな感じ！
・粒が細かい
・転化糖を加えているため、しっとりしていてコクのある甘味を呈する
・加熱によりメイラード反応やカラメル反応が起きやすい
・しっとりさせたい和菓子や、焼き色を付けたい焼き菓子に向いている
・粒がやや粗い
・高純度なショ糖であり、成分に安定性がある
・サラサラしていて、クセのない甘みを呈する
・軽い食感のお菓子づくりに向いている
ここでは、上白糖とグラニュー糖の違いについてまとめました。
美味しいお菓子で幸せになろう！
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