さっぱり飲める!「和紅茶」の特徴

料理・暮らし

和紅茶って普通の紅茶とは違うのかな?

一般的に「紅茶」って言われるのはインドとかスリランカとか、海外産のものが多いよね。

「和紅茶」はその名のとおり、日本でつくられた紅茶のことだよ。

海外の紅茶とはどう違うのかな?

品種や風土の違いで渋みや香りが異なっているよ。

一般的には、和紅茶は渋みが少なくさっぱりしているんだ。

紅茶とは?

紅茶は発酵茶とも呼ばれ、茶の葉を酸化発酵させてつくられたお茶です。

「酸化発酵」って何?

お茶の葉の中には「酸化酵素」という酵素が含まれていて、この作用で主にカテキンが酸素と反応すると、緑色の葉っぱが赤色に変化するんだ。

この反応のことを酸化発酵と呼んでいるよ。

紅茶の製造では、まず茶葉を萎れさせ、強い力で揉んでいきます。
茶葉に含まれる酸化酵素の作用により、カテキンなどのポリフェノールが酸素と反応し、赤褐色の化合物(テアフラビンなど)に変化します。

温度管理をしながら茶葉をよく揉みこんでいくことで、褐色の紅茶が出来上がります。

紅茶

また、緑茶では逆に、酸化発酵を防いで緑色を保つ必要があります。

そこで緑茶の製造においては、茶葉を摘み取った後、初めに蒸気で蒸す(蒸熱)という工程を挟むことで酸化酵素の働きを妨げます。
(酵素はたんぱく質であるため、熱により変性、失活します。)

緑茶

紅茶も緑茶も同じ葉っぱからできるんだね!

そうだよ。

あと、紅茶ほど発酵せずに半分くらい発酵したお茶が、烏龍茶(半発酵茶)なんだ。

ちなみに緑茶を炒ることでほうじ茶ができるよ。

海外産(インドやスリランカ)の紅茶と和紅茶の違い

茶の木には大きく分けて「アッサム種」「中国種」の2つの種類があります。

アッサム種は葉が大きく、葉先がとがった形をしています。
寒さに弱く、インドやスリランカなどの熱帯地方で栽培されています。
渋み(タンニン)の含有量が多いという特徴があります。

中国種はアッサム種と比べると葉が小さく、耐寒性を持っています。
日本では主にこちらの中国種が栽培されています。

しかし、アッサム種と中国種の交配品種なども育成されており、産地のみでどちらの種か特定することはできません。
(ダージリンなどは中国種が起源だそうですが、現在は交配品種なども多くつくられています。)

インドやスリランカの熱帯地方と日本では、作られている茶の品種も異なりますが、気候風土も大きく違います。

強い日光を浴びることで、渋み成分であるタンニンは多く作られます。

和紅茶は日本の穏やかな風土の中で育てられた茶葉から作られるため、タンニン含有量は比較的少なく、渋みの少ないさっぱりとした味わいとなります。

和紅茶の品種について

現在、和紅茶の品種で特に有名なのは「べにふうき」と呼ばれるものです。

べにふうきは1993年、日本で初めて紅茶・烏龍茶用品種として登録されたもので、アッサム系の「べにほまれ」とダージリン系の「枕cd86」が交配された品種です。

アッサム系の濃厚な甘みとダージリン系の香り高さを兼ね備えた品種です。

 

その他の紅茶用品種には以下のようなものがあります。

・べにほまれ
・べにひかり
・からべに
・べにふじ
・べにたちわせ
・あかね
・はつもみじ etc

「べに」って付いてたり、赤いイメージのものばっかりだね!

いろんな和紅茶を飲めるセットを買ったけどおいしかったよ♪

 

香り高い品種「香駿」を使った和紅茶もおすすめ!

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