ハチミツとメープルシロップって香りは違うけどよく似ているよね!
どう違うのかな?代用はできるのかな?
ハチミツはミツバチが花の蜜を集めてきたもので、メープルシロップはカエデの樹液からできたものだよ!
それぞれ特徴と違いについて説明していくね。
ここでは、ハチミツとメープルシロップの特徴と違いについてまとめていきます。
ハチミツについて
ハチミツは、ミツバチが花の蜜を集めて巣の中で貯蔵したものです。
じゃあハチミツは花の蜜と同じものってこと?
いや、ハチミツと花の蜜はけっこう違う状態なんだよ。
どうして変わっちゃうの?
花の蜜を集めたミツバチが巣に帰ると、蜜は蜂によって濃縮されたり、酵素分解されたりしていくんだ。そこで成分が変わっていってハチミツになるんだよ。
ミツバチによって集められた花の蜜は巣に持ち帰られると、保存性を高めるために濃縮されます。
具体的には、ミツバチが蜜を薄く広げて羽で温風を送り、水分を飛ばしていくことで、糖分の濃度を高めていくと言われています。
また、ミツバチが仲間うちで花の蜜を移していくとき、ミツバチの唾液に含まれる酵素(インベルターゼ)が働くことで、蜜の中の糖分が分解されていきます。
花の蜜にはショ糖(スクロース)が含まれていますが、これが分解され果糖(フルクトース)とブドウ糖(グルコース)となります。
ショ糖が分解されてできた果糖は保水性をもつため、ハチミツを配合したケーキ(カステラなど)はしっとり仕上がります。また、花の種類により、ハチミツの成分は変わってきます。
ハチの巣の中で水分が飛ばされて濃縮したり、酵素で分解されて性質が変わったりして、あのねっとりとした状態になるんだね!
また、ハチミツにはビタミンやミネラル(カリウム、カルシウム、リン、鉄、亜鉛等)など、様々な栄養成分が含まれています。
エネルギー量は、100gあたり294kcalとなっています。
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メープルシロップについて
メープルシロップは、サトウカエデなどの樹液を濃縮してつくられたものです。
カエデの木は昼夜の寒暖差のある春先(2~4月)に、メープルウォーターという樹液を流し出します。
このメープルウォーターを採取し、煮詰めることによってメープルシロップが出来上がります。
ハチミツとは違い酵素分解されないため、ショ糖が主体です。
メープルウォーターの採取時期によって、シロップの色の濃さや風味も変わります。
糖分に加え、カルシウム、カリウム、マンガン、マグネシウム、亜鉛などが含まれています。
エネルギー量は、100gあたり257kcalとなっています。
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主な違いは?代用するときに気を付けることは?
成分の違い
ハチミツとメープルシロップの成分的な違いは主に以下のとおりです。
1.カロリー
ハチミツの100gあたりエネルギー量は294kcalであるのに対して、メープルシロップでは257kcalであり、メープルシロップの方がやや低カロリーとなっています。
2.糖の主成分
ハチミツはブドウ糖と果糖が主成分ですが、メープルシロップはショ糖が主体となっています。
果糖は保水性を持つほか、メイラード反応を起こしやすい性質があるため、ハチミツをケーキに配合すると、しっとりする、焼き色が付くなどの特徴が出ます。
3.無機質(ミネラル)の含量
ハチミツとメープルシロップのどちらにも様々なミネラルが含まれています。
その中でも、カリウム、カルシウム、マグネシウムについては、メープルシロップで多く含まれており、ハチミツの10倍以上となっています。
ミネラルって健康にいいの?
種類によって役割は違うけど、例えばカルシウムは骨をつくる成分であったり、カリウムは血圧を下げる働きをしたりと、体には欠かせない成分だよ。
じゃあメープルシロップをたくさん食べると良さそうだね!
うーん、糖分の摂りすぎもよくないから、食べすぎも良くないかな~。
カルシウムとかは食事で不足しやすいみたいだから、その分を補う程度に摂っていくと良さそうだね!
代用は可能?
メープルシロップの代わりにハチミツを使ってみても大丈夫なのかな?
見た目は似てても、風味は結構違うから、料理とかに使うと味が思ったより変わっちゃうかも。。
あと、ハチミツにはボツリヌス菌がいることがあるから、ハチミツが入ったものは乳児には与えないようにしてね!
代用を考えた際に気を付けることは以下のとおりです。
1.風味が変わってしまうこと
ハチミツとメープルシロップは、見た目は似ていても風味、香りに違いがあるため、思い通りの味にならないかもしれません。
2.糖の成分が違うこと
ハチミツにはメイラード反応を起こしやすい果糖が含まれているため、ケーキなどに配合すると色づきやすくなるという特徴があります。
焦げないようにするために、焼き時間などにも注意をする必要があります。
3.ハチミツにはボツリヌス菌の芽胞が含まれている可能性があること
これが一番重要な注意点ですが、ハチミツにはボツリヌス菌が含まれていることがあり、これを1歳未満の乳児が食べてしまうと、乳児ボツリヌス症になる恐れがあります。
1歳以上であれば大丈夫とされていますが、赤ちゃんが食べる可能性のあるものにハチミツを使用するのは避けましょう。
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