暑い季節に!水出し緑茶の効能

料理・暮らし

6月になると暑くなってくるね~

冷たくてさっぱりした飲み物が飲みたい!

緑茶を水出しすると渋みの少ない、さっぱりとした味になるよ!

緑茶なら健康に良さそう♪

そうだね!

ちなみに、お茶をお湯で抽出するときと水で抽出するときでは、効能も変わってくると言われているよ。

抽出温度で変わる成分の違い

カテキン、カフェイン、テアニンの抽出

緑茶の茶葉には、渋味成分であるカテキン、苦味成分であるカフェイン、うま味、甘味成分であるテアニン(アミノ酸)などが含まれています。

これらの成分は、入れるお湯の温度の違いで抽出割合が変わってきます。

低い温度で淹れると、渋味や苦味成分であるカテキン、カフェインはあまり抽出されませんが、テアニンはよく抽出されます。

高い温度で淹れるとすべての成分がよく抽出され、苦味や渋味が目立ったお茶となります。

つまり、水出しで緑茶を淹れると、渋味や苦味が少なく、うま味、甘味の感じられるお茶となります。

カテキンの種類

また、カテキンにはいくつかの種類があり、お湯の温度によってこれらの抽出割合が異なります。

緑茶中に含まれる主なカテキンは以下の4種類です。

・EC(エピカテキン)
・EGC(エピガロカテキン)
・ECg(エピカテキンガレート)
・EGCg(エピガロカテキンガレート)

緑茶抽出液中の主なカテキンの割合はEGCgが約59.1%と最も多く、次いでEGCが約19.2%、ECgが約13.7%、ECが約6.4%含まれています。

先ほど、「カテキンは渋味成分」と一括りにしてしまいましたが、実際には、渋味を呈するのはカテキンの中でもガレート型カテキン(ECg、EGCg)であると言われています。

緑茶中に含まれるカテキンの中で最も多いのはEGCg(エピガロカテキンガレート)ですが、これは低温だと抽出されにくいという特徴があります。

一方で、2番目に多いEGC(エピガロカテキン)は低温でも抽出されます。

つまり低温で抽出した場合、全てのカテキンが抑えられるわけではなく、渋味を呈するカテキンの溶出が抑えられ、渋味の少ないお茶となるのです。

まとめ(水出し緑茶の成分の特徴)

水出し緑茶の成分の特徴

水で抽出すると、お湯で淹れたときとは違う成分のお茶になるんだね!

そうだね。お茶を水で抽出すると、渋味や苦味が抑えられたお茶になるよ。

ここからは、成分の違いによる水出し緑茶の効能について説明するね。

水出し緑茶の効能

お茶に含まれるカテキンには、様々な効能があると言われていますが、お湯で出したときに多く抽出されるEGCg水出しで多く抽出されるEGCでは、その効果が異なります。

お湯で抽出されるEGCgは、特に抗ウイルス活性が他のカテキン類よりも高いと言われています。
他にも、抗酸化、抗ガンおよび抗血圧上昇作用などが期待されます。

「濃い茶 お~いお茶」にはガレート型カテキンが含まれていて、体脂肪を減らす効果も表示されているね。

 

では水出し緑茶に多いEGCにはどのような効果があるのでしょうか。

EGCは、白血球の一種であるマクロファージを活性化したり、リンパ球の免疫を増強したりする作用も確認が確認されており、免疫力の向上が期待できると言われています。

また、うま味成分であるテアニンには、ストレスを軽減させる効果が確認されています。

これらの効果は、EGCgやカフェインの含量が多いと抑えられてしまうため、水出し緑茶で作用が高まることが期待できます。

水出し緑茶の効能

✓免疫力の向上
✓ストレス軽減

カフェインが少ないなら夜にも飲めそうだね!

そうだね。

渋味が少なくてリラックス効果の高い水出し緑茶で、暑い夏を乗り切りたいね!

水出し緑茶の淹れ方

必要なもの

・ポット
・水(1L)
・茶葉(10g程度)
・お茶パック(必要なら)

作り方は簡単です。

ポットに茶葉と水を入れ、冷蔵庫で2時間程度冷やしたら出来上がりです!

ポットにフィルターが付いているものであれば、お茶をパックに入れる必要はありません。

また、茶葉にも水出し緑茶用と書いてあるものが売っていますが、書いてなくても水出し緑茶は作れます。

水出し緑茶用の茶葉は抽出しやすいように細かくなっているため、茶葉の量や時間などはラベルに記載のとおりに淹れてください。

  

この記事では、水出し緑茶の効能と淹れ方についてまとめました。

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